このページはコラムのページです。定期的に更新してまいります。どうぞお楽しみに・・・
| 【コラム2】R800の開発物語 |
R800は、超音波診断装置の電源トランスの引き合いをいただいて開発したコアです。
当初R1000で設計を進めておりましたが、トランスの長手方向に長いという指摘を受けました。尚この下のサイズはR600で、これで設計しますと容量不足で温度上昇が規格を満たせませんでした。
コアの寸法が長いという問題の解決策として、R1000のコアの長さを短くしたコアを開発することに決めました。R800は、R1000のコアの太さを保ちながら、R600の長さに縮めた形状になっております。コアの開発と併せ、ボビンの開発も併行して行いました。形状をシンプルにしながら、空間・縁面距離の取れるボビンを開発しました。Rコアトランスの新しいカタログには、その寸法を掲載しておりますので、ご覧ください。 |
| 【コラム1】電気と磁気の空中への漏れ |
電気と磁気の大きな違いに、「空気中への漏れ具合の差」があります。
金属は、大雑把に言って電気を良く通す物質と定義できます。これに対して、電気を通さないものを絶縁体と呼びます。電気の通し易さを導電率で表すことができます。導電率が、金属と絶縁体との間にあるものが半導体です。つまり、導電率から物質を分類すると、金属−半導体−絶縁体と層別することができるわけです。
電気の導電率に対し、磁気の通し易さを表す透磁率という用語があります。透磁率から物質を分類すると、強磁性体−常磁性体−反磁性体に層別できます。
さてトランスの場合ですと、電気を通す物質として銅(銅線)、磁気を通す物質として鉄(珪素鋼板)を使います。空気を基準に考えますと、電気は空気で絶縁できるが、磁気は空気中に飛び出てしまうという差異があります。
Rコアトランスは、漏れ磁束が小さな電源トランスです。それは、いかにコイルで発生した磁気をコア(鉄心)の中に閉じこめ、空気中に放出させないかという技術で裏付けにあります。具体的には、コアに切断面を設けない、コアに鋭角な形状を作らない、コア全体に均等に巻き線を施すといったことを実現できているから漏れる磁気が少ないわけです。またコアの素材として高級な珪素鋼板を用いて、空気とコアとの透磁率の差を際立たせております。 |
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